2012年8月23日木曜日

あかんべえ 宮部みゆき 感想 ※ネタバレ


あらすじ(Amazonより)

江戸・深川の料理屋「ふね屋」では、店の船出を飾る宴も終ろうとしていた。主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、突然、抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまう。亡者の姿は誰にも見えなかった。しかし、ふね屋の十二歳の娘おりんにとっては、高熱を発して彼岸に渡りかけて以来、亡者は身近な存在だった―。この屋敷には一体、どんな悪しき因縁がからみついているのだろうか。



結構ハチャメチャトンデモ展開だった(★ ̄∀ ̄★) 

貫徹して読んじゃうくらいに読みやすく面白かったけど、色んなエピソードが宙ぶらりん

例えば、料理屋のエピソード
小説の書き出しは料理屋の起こりから始まる。
料理の描写の細かさや、太一郎がお題に沿った料理を作るための工夫・過程なんてワクワクする。
なのに、涙ぐましい太一郎の努力はいざお客様をお持て成しする段になると、台無しになる。

一度目の宴席は、お化けの暴走が原因で台無し。

二度目はどーでもいいモブのどーでもいい事情が原因。

三度目はモブがこぞって色んな意味での覇権争いし出して、料理はすでに蚊帳の外。

太一郎の努力の結晶である料理は、料理と関係ないコトによって消し炭に。
ああ、料理屋の皆さん残念だったね。でもきっと最後は上手く行くよ。
なんたって子どもが主人公のファンタジーホラーだからな。

って何度も味わわされるやるせない気持ちを静めてたんだけど最後、
「ぼくたちの冒険はこれからだ!」的なノリで料理屋に関するエピソードは 打 ち 切 り !


現実ってキービシィィィィィ(゚∀゚*)


料理にめっさページをさかれてた割りに、この注目度の低さ…!やるせねぇ…!


この料理屋の庖丁人の1人、島次という男がまた哀れ。
無口だけど真面目でいい奴。
周囲のためにいいことしてんのに、人生においてはいいこと無し。
そんな中、ようやく太一郎に料理人として見出され始めたと思ったら、疑心暗鬼すぎる愛しいマイブラザー亡者の、被害妄想と勘違いにより取り殺されかけ、

最後は生きてるんだか死んでるんだか分からない状態のまま筆者から放置プレイ。

しまつぐぅぅぅぅぅ( ´∀`)

ポッと出パッと退場の犯罪者おゆうさんなんて、己の憎しみを乗り越え、真剣で亡者を叩ききるというジャンプ主人公さながらの見せ場があったのに、な ぜ 島次は…(´ω`。)



上記のようなエピソード宙ぶらりん犠牲を払って、
お化けたちのエピソードのほうはきっちりカタがつくのだけど、
これも主人公おりんちゃんが何かをするわけではなく、ぶっちゃけあんま存在感無かったハズのお梅ちゃんがいきなり活躍しだして全てをまるく収める。

よもやこいつが世界を救う選ばれし者だったとは!

中盤でお化けたちが「おりんちゃんなら自分たちが成仏するための糸口を見つけてくれるかも」的意味深な会話するから、すっかり騙されたぜ( ̄  ̄)



一番重要な、登場人物たちの思惑や、後ろ暗さ、醜さなどの表現よりこんなコトばっか気になってた私は結構ヒネ勝。
でも主人公たちがいなくてもお化けの問題解決してたよね。

2012年6月12日火曜日

リーガルハイ9話 感想 ますますもってくそヤバイ


堺雅人の演技パネェ━━━━━━━∑(゚□゚*川━━━━━━━━ン!


この一言に尽きる
このドラマ見所の一番は脚本だろうと思ってたけど、演技もやっぱスゴ


なんであんな長セリフ喋りながら演技が出来るんだ!


ドラマ「それでも生きてゆく」の大竹しのぶの演技以来の感動だった


老人たちももっと 迫真の演技が出来てたら言うことなかったです

2012年6月6日水曜日

リーガル・ハイ感想 くそヤバイ


こんなに面白いドラマは久しぶり
家政婦のミタは、ミタさんのキャラと視聴率が面白かった(←)けど、リーガル・ハイは純粋にドラマとして面白い!演出も演技も秀逸だけど、何よりストーリーがふっっ(✪ฺܫ✪ฺ) !

この脚本家さん何なの神だろそーなんだろそうなんだろ

第1話を見たときは「面白いけどきっと話が進むごとに中だるみするんだろうな」くらいに思ってました。

ところが待てど暮らせどたるまない。気付けばあと4話。


会話やキャラがコミカルで毎回笑わされるww

しかもそれだけじゃない

こんなにフザけていながら、根底のテーマは「正義とは何か(たぶん)」
弁護士モノって大体善悪がハッキリしている感があるけど、このドラマは違うんですよね。コミカルでありながらシリアスな部分は深い

各話の冒頭、視聴者はガッキー演じる黛目線で物事を見る(たぶん)のだけど、ストーリーが進むごとに何が本当に正しいことなのか混乱してくる。考えさせられる。
そしてラストは常に、2通りの解釈が出来るようなオチを用意し、判断は視聴者に任される。

コミカルに織り成される会話も実は伏線であったり、その回の内容の象徴的な表現だったりする。

毎回登場するゲストキャラも個性があり、魅力がある。

1話完結型でありながら、常に異なるパターンでストーリーが展開するので飽きない。

神だ。


今回で8話。
古美門父が登場。
古美門と厳格な父はあまり仲がよろしくない。幼少期から厳しく育てられた様子。
ラストで父が別れ際に吐いたセリフも「私に息子なんていませんよ」
が、
ここで服部さん登場。
今回サンタクロースに関する議論がやたらなされていたんですが、服部さんがラストで暗に自分はサンタクロースのプレゼントだ的な発言してましたね。彼は古美門父から息子へ遣わされた者と考えて良いのかな?まだ服部さんには謎があるっぽいですな

天才子役と母親のドラマも良かった!
あの子役も二重人格演技がスゴイ。演技の演技?がスゴイ。さらに子役ブームのこのご時勢に「子役には2通りのクソ餓鬼しかいない」と境雅人に言わせる脚本家の発想もスゴイけどw


更新が面倒くさくなって放置だったブログを思わず更新させるくらいの秀逸さ(←?)だった

最終回では堺雅人VSガッキーになるらしくて楽しみ

もしこのクオリティが保てるなら2期も期待してしまう*(^ω^@)

2012年3月15日木曜日

シャーロック・ホームズ2 シャドウゲーム 感想

久しぶりにブログ見たらPV数がすごいことになっててビックリアナザーだけなぁぁぁ!

他のPV数と桁違うんですけど!みんなどんだけネタバレ見たいんだ。アニメそんなスゴイことになってんのか原作と違うらしいけど。てか純粋にストーリー楽しむ気ゼロか!?

そんな私もソッコーネタバレ見る派だったりするタイプなわけですなー。

と、テーマと全く関係ないことを述べてスッキリしたトコで
以下シャーロックホームズ感想。ネタバレはあんま無し。


行って来ましたホームズぅぅ!!(o´∀`o)


良かった!
戦闘シーンが1のときよりパワーアップしてて、ギャグ線も前より高くて面白かった!

ついでに話のややこしさも前回よりパワーアップしてて、ストロベリーナイトばりに集中して鑑賞しないと途中で置いていかれそうだったけどー(*・∀-)☆ 
でも一緒に映画行った人は、そこんとこ全然分からなくても、戦闘やギャグで楽しめたそうです。


つまり推理は二の次でよし!シャーロックホームズなんて題名忘れてよし!


今回はモリアーティ教授やホームズ兄など、新面白おっさんキャラ追加。

モリアーティ教授は策士。ホームズを苦戦させます。彼が怪盗キッドのコスプレした紫色の犬だったなんて信じられませんな。

ホームズ兄は政府高官で堂々たる偉丈夫。
いやもう堂々としてたよ。レディの前にマッパで登場して、眉1つ動かさずナチュラルに会話だなんてプロだ(?)ヨ。変態の。

戦闘シーンも良かった!
初っ端からホームズの推理(つーかもう超直感)的な肉弾戦や暗殺者との戦闘、列車での戦闘シーン等、色々見所はあったけど、必見は森での戦闘シーンですなー(´w`*)


監督がインタビューで「お勧め」だと言ってたのを見た私の先入観もあったかもしれないけど、それを差し引いてもとても綺麗なシーンだったと思います。
「人は危機にさらされると時間の感覚が遅くなる」とゆーようなコトを意識して作られたとか。



次回作もあるかも・・・!
というような終わり方だったので、ちょっと期待です。興行収入しだいですかねー。
宣伝しとこー。

「ちょwww今週の映画ランキング、現在公開中のハリウッド映画全て差し置いて1位ドラえもんとかwwwwwwwwww」と思われる方は是非ホームズぺ+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚